兄が部屋にこもって、電話しています。友達と電話しているのだろうと思っていたら、口調が何か違うし、誰と話しているのだろう、母も私も少し心配しました。兄が5分以上電話することがなかったからです。終わったのが30分から40分ぐらい長く話しているように感じました。母が「誰かと長話をするなんて信じられない」と兄に言いました。兄は黙っていました。
数日後に兄の長電話の訳を知りました。それは電話占いだったのです。恋愛のことで悩んでいた兄は、女友達から電話占いのことを聞いて、よく当たることやアドバイスなどもしっかりとしていること、それと自宅で占いができることは、男性にとってすごく有利なことです。よくデパートでも女性が大半で、男性の姿を見ることがありますが、ソワソワした様子で可愛そうでした。兄は、そういった中の一人だったのです。男の人が占いをしたらいけないということでもなく、女性よりも勇気がいるだろうと私も思いました。占いは別に女性だけの特権といったものでもなく、男性も気軽にできれば、こそこそすることはないのに、そんなふうに思ったのです。
彼女のことを相談したのかもしれませんが、兄の部屋に入ったとき、何気なくパソコンを見たらホームページに電話占いとあったことで、私には察しが付きました。兄には黙っておこうと思っています。母は今だに兄の行動を疑っていますが、変に伝えても占いだからというと、余計に心配してしまう可能性があると思いました。そのうちに、収まるだろうと思い私は見て見ぬふりをすることにしました。